Renesas Synergy™

FAQ 1009051 : タイミング・チャート(Timing Chart)

電気信号の電圧や電流が、時間とともにどのように変化するかを表すグラフで、通常は電圧のタイミング・チャートが用いられます。表現については、オ シロスコープの波形をイメージすれば、分かりやすいです。たとえば次図のような、マイコンがデータをリードするというディジタルのタイミング・チャートの 場合、次のような動作を表します。

(1)マイコンがアドレスを出力すると、このアドレス信号と、これをデコードして生成した選択信号(CS/やCE/)が、メモリかI/Oデバイスに入力される。

(2)マイコンがリード・ストローブ信号RD/をアクティブ(ロウ・レベル)にする(SRAMではOE/入力)。

(3)アクセス対象のメモリかI/Oデバイスが、データを出力して11ns後に確定する(メモリでは、これをアクセス時間と呼ぶ)。

(4)マイコンがRD/をアクティブにしてから15ns後に、インアクティブに戻す。

(5)ここでマイコンは、データがハイ・レベル(VIHの範囲内)かロウ・レベル(VILの範囲内)かをサンプリングして取り込む。

(6)アクセス対象のデバイスが、RD/のインアクティブから2ns後にデータ出力を遮断する。

以上の動作により、マイコンのリード動作に対して、データのセットアップ時間が4ns、ホールド時間が2nsになります。マイコンの規格が、それぞれこれらの時間以内(MIN.規定)なら、正常にデータをリードできることになります。

【ティー・ブレイク】
データの保持については、ホールド時間とは別に、バス・フロート遅延時間があります。これは、リード・ストローブ信号がインアクティブになってから、データ線がフローティング(Hi-Z)状態になるまでの時間で、高速システムでは次のバス・サイクルとの衝突の原因となることがあります。高速のマイコンでは、このような状態を避けるために、バス・サイクルの最後にアイドル・サイクルを挿入することがあります。

他にご質問がございましたら、リクエストを送信してください