プログラム空間とデータ空間には次の違いがあります。
・プログラム空間: 実行するプログラムが格納されたメモリ領域
・データ空間: プログラムを実行する上で使用するデータを格納するメモリ領域
実際のマイコンでは、この2つの空間をアクセスするためにバスが使用されますが、
このバス構成で次のような制約がつくことがあります。
・物理空間が発生します。
・共用バスでは、フォン・ノイマンのボトルネックが発生します。
・このボトルネックの発生を避けるために、デバイス内では命令フェッチと
データ・アクセス・バスのを分離します(ハーバード・アーキテクチャ)。
プログラムでアクセスできるデータ空間にも違いがあります。
データをアクセスする場合に、そのアドレスはレジスタを使ってアドレスを指定します。
レジスタは32ビットなので、レジスタの値で指し示せる領域は4Gバイトになります。
これが論理データ空間になります。例えば実際のV850ES/JJ3では、データの
アドレスを指定するためのアドレス信号として26本が準備されています。
そのため、実際にアクセスできるデータ・メモリは64Mバイトになり
これが物理データ空間となります。
適用製品
V850 ファミリ |