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FAQ 1008779 : 過渡応答(Transient Response)

一般に、外部から制御系に変化を与えて、その結果が定常状態に達するまでの経過を過渡応答といいます。電気回路では、入力の変化に対して、出力の変化が定常状態になるまでの時間のことです。
たとえば、バイポーラ・トランジスタのスイッチング時間や、ダイオードの逆回復時間は、過渡応答の例です。

トランジスタのスイッチング時間は、「ターンオン時間ton」と「ターンオフ時間toff」で規定され、それぞれ入力と出力の電圧/電流が最大振幅の10%、90%の点で測定します。
また、これらを決定するパラメータは、次のとおりです。

遅延時間td パルス入力が10%になってから、出力電流が10%に増加(電圧が90%に降下)するまでの遅延
上昇時間tr 出力電流が10%から90%へ増加(電圧が90%から10%に降下)するまでの時間
蓄積時間tstg パルス入力が90%になってから、出力電流が90%に減少(電圧が10%に上昇)するまでの時間
下降時間tf 出力電流が90%から10%へ減少(電圧が10%から90%へ上昇)するまでの時間


これらのパラメータは、電流で定義されていますが、入出力波形は慣例的に電圧で表現されるため、出力の概念が反転します(電流が増加すると、電圧が低下)。



これらによって、スイッチング時間は次の定義となります(tr 、tf が電流定義であることに注意)。
ターンオン時間ton=td+tr
ターンオフ時間toff=tstg+tf



ダイオードの逆回復時間は、入力電圧が順バイアスVFから逆バイアスVRに反転してから、逆電流の最大振幅の10%まで回復するまでの時間trrで規定されます。

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