Renesas Synergy™

FAQ 1007024 : データ転送速度の誤差は、どのように考えればいいですか。

データ転送では、ジッタなどビットごとのゆらぎが発生しますが、これはボー・レート誤差という考え方をしません。実動作のボー・レートは、ボー・レート・ジェネレータなどの生成クロックの周波数で決定され、ターゲットとするボー・レートの公称値との差が誤差となります。ボー・レート・ファクタの設定で微調整できるシリアル・インタフェースでは、かなり誤差をしぼることができますが、2n分周するだけの場合は、源クロックの周波数によっては、かなりの誤差が出ます。また、送信側と受信側で、早い/遅いという特性が逆の場合、相対的に誤差が大きくなることになります。クロック同期では双方が共通クロックでデータ転送するため、かなりの誤差を許容できますが、調歩同期(UART)では双方が独立したクロックで動作するため、許容誤差がかなり限定されます。
次の表は、いろいろな源クロックを2n分周した周波数を表します。32.768KHzは1秒の周期を得られるので、通信よりむしろ時計用タイマで使用されます。
たとえば9600ボーという公称値に対して、4.9152MHzを512分周すると実動作も9600ボーになります。ここで、送信側と受信側が4.5MHzと5MHzをそれぞれ源クロックにした場合、4.5MHzでは8789ボー、5MHzでは9765ボーが、もっとも9600ボーに近い値です。公称値との誤差は、8789ボーで-8.4%、9765ボーで+1.7%なので、相対的に10.1%の誤差となります。UARTでは、相対的に4%程度の誤差しか許容できないため、この場合は正常な受信ができないことになります。また、実動作では発振周波数の誤差がありますので、それも影響します。
なお、クロック間の相対誤差比率は、分周しても変わりませんので、相対的には源クロックの周波数誤差に支配されます。

分周クロックの周波数(Hz)

 

適用製品

RL78 ファミリ
78K ファミリ
他にご質問がございましたら、リクエストを送信してください